猫の毛色の種類ー②
神奈川県大和市で子猫ブリーダーをしています
佐藤秀夫と申します
前回は日本で一番多いとされる「タビー」系をご紹介しました
今回は前回の続きです
猫ちゃんの毛色の種類その②です
まずはお写真の子
真っ黒の黒猫ちゃん「ブラック・ソリッド」or「ブラック」
「黒猫」「白猫」といった1色で模様の無い単色を
『ソリッドカラー』と呼びます。
お写真の子は正確には「ブラックスモーク」といい
黒色の根本だけ白くグラデーションがかった毛色なのです。
パッと見は黒猫なんですが、手で逆なでするとグラデーションが見えます
次は白猫ちゃん
白色なので「ホワイト・ソリッド」or「ホワイト」となります。
はい、そうです、この写真の子もパッと見は「白猫」なんですが
よく見るとシッポと背中に薄っすら「クリーム(縞)」が入ってます
なのでこの子は
「ホワイト&クリームタビー」「ホワイト&クリーム」
というのが正確な毛色となります。
ちなみに真っ白な白猫ちゃんは眼が青い子が多く、聴覚障害を伴っているケースがあります。研究によれば両目が青く毛が白い猫の聴覚発生率は65~85%という結果もあるそうです。
次の子は2色の「バイカラー」です
写真の子は当店のパパ猫ごまくんですが、白と黒の猫ちゃん
顔が綺麗にハチワレになっています。
バイカラーは2色で和名では割合の多い方から「黒白」「白黒」と呼ばれます
足先だけ白くなっている子を「靴下」「ソックス」と呼ぶ人もいます
次は「三毛猫」ちゃん
茶・黒・白の三色が特徴で、"レアカラー”と位置付けされてます
英語では「キャリコ」と呼ばれています
稀にネットでは三毛猫=「野良猫」という記事もありますが
純血種にも「キャリコ」ちゃんはいます
純血種の繁殖にて優良な血統を残す為に「異種交配」をする事もあり
その際に別のカラーが出るようになる為
別の種の色が出る=「雑種」と言う方々が一定数いるので
三毛は野良という間違った情報になっていると思われます
三毛の子からは染色体によりほぼメス猫が生まれます
0.03%程の確率で「遺伝子異常」によりオス猫が生まれる為非常に珍しいです。
オスの三毛猫は古くから縁起が良いとされ
商売繁盛の象徴や大漁祈願等の為に大切にされてきました
船に乗せると沈まない、大漁が約束されるなどで高値で取引されることもありました
三毛も数種類の柄があり
黒とオレンジ(茶)が混じった柄は「トーティ」
それに白が混じると「トーティ&ホワイト」or「キャリコ」
「トゥーティ&ホワイト」に縞模様が入ると「トービー&ホワイト」
「トゥーティ&ホワイト」「トービー&ホワイト」に毛色の薄くなる
遺伝子が混じり黒がグレーにオレンジがクリームになると
「ダイリュート・キャリコ」と呼ばれます
さらに「バン」という
体全体の70%以上が白い柄で頭とシッポにのみ、柄が付いていて三毛だった場合は「バンキャリコ」ともいいます。
この種類によっても
概ねメス猫しか生まれませんが、バンキャリコなどは
オスの生まれる確率は上がるそうです
次は三毛の項目でも触れましたが
和名では「サビ猫」「ベッコウ猫」
英語では「トーティ」トーティとはトータシェルの略語で
「モザイク模様をした陸ガメの甲羅のような」という意味です
柄の模様が特有の個性的な事で不人気と言われていますが
とても優しくて協調性のある賢い子が多いとも言われています
次は「シャム猫」(サイアミーズ)で有名な柄
「ポインテッド」がこちらの写真の子の模様です
鼻先や足先やしっぽの先といった身体の先端の色が濃くなっている柄
この柄は生まれた時は単色ですが、低い温度だと毛色が濃くなり
高い温度だと薄くなるといった性質をもった不思議な被毛です
タイを中心とするインドネシア半島に多く、25%の猫にこの遺伝子があるとされ、日本でも同じほどの遺伝子を持つ猫がいるそうです
それでは今回はこのくらいで。
猫ちゃんの柄も本当に多いのと、呼び方が色々なので難しいですよね
純血種の場合は間違った毛色で血統書登録されている事もあるので
あまり神経質にならずに「可愛い要素」として猫ちゃんの個性を
愛してあげてくださいね(*´ω`*)ノ
NEW
-
query_builder 2025/01/13
-
2025年~巳年~新年のご挨拶
query_builder 2025/01/01 -
子猫ブリーダーのお店 すこ 新年も元気に頑張ります!
query_builder 2024/12/31 -
2024年度 🎍年末年始のお知らせ🎍新年イベント情報🐍
query_builder 2024/12/28 -
ご家族様募集中とお迎え決定ご報告です♪
query_builder 2024/12/14