行き過ぎた動物愛護

query_builder 2024/11/10
ブログ
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今日は少し『行き過ぎた動物愛護』について思う事を書きます。


まず大前提で私個人は

【動物を愛し全ての動物が幸せに命を全うする事を願っています】

そのうえで最近目にする事が増えた犬猫ちゃんに係わる投稿などで

偏見やかなり穿った意見も顕在化してきましたので

わたしの個人的見解を書いておこうと思います。

勿論、こういった意見や思惑も日々の勉強などでアップデートしたりして見解が変わってくる事もありますので、あくまでも現在の意見、個人的見解として書かせていただきます。



〇保護団体/シェルター

〇TNR活動家

〇個人保護譲渡活動家

〇預かりボランティア

〇クラウドファンディング

〇ペットショップ

〇ブリーダー

〇自宅で繁殖させる方



◆保護団体/シェルター

〇保護団体/シェルター


主にNPO法人等の非営利目的で活動されている

遺棄された動物・飼育崩壊した所から動物を保護する

保護した動物たちの幸せな将来の為に譲渡先を探す

譲渡会を開いて新しいご家族様との橋渡しをする


保護団体の意義ー

遺棄や飼育放棄された動物たちを保護し、病気の子や人間との信頼関係を無くした子たちの面倒も見る、その後の将来を幸せに暮らしてもらう為に、条件に合ったご家族様とのマッチングをして譲渡する


保護団体の懸念点ー

TV等で「犬猫のお迎えは保護団体から」という

大々的な刷り込み効果もある為非常に多くの方が来る

その為、本来の目的が「動物の幸せ」から「お金儲け」に

切り替わっている所が増えてきている。

動物の幸せ確認の為と称して個人宅への介入を迫る処も

里親希望者には「動物虐待目的」や「転売目的」も多い


反社会的勢力との関係

上記のような「お金儲け」に繋がる事から

繁殖もしながら保護団体もするという団体もいます

当然そこに介入する反社団体もいるというお話です


わたしの見解ー

とても崇高な志の元やられている方々だと感じていますし

必要な施設だと思っています。

行き場のない動物たちと、この子を迎えたいというご家族様にとっては非常に意味のある施設です。

ただし、

お金儲け主義の場合は本来の目的を利用し騙すような

悪徳な施設となってしまいますので、

ご利用の際はご注意ください。

◆TNR活動家

〇TNR活動家


飼い主のいない猫(野良猫)を捕獲して不妊手術を行い、元の場所に戻す活動を行うボランティアや団体を言います


TNR活動の意義ー

野良猫ちゃん達の繁殖能力はすごいので、そのまま放っておくとあっという間に野良猫ちゃんだらけになってしまいます。そこでボランティアで「不妊手術」をして繁殖を止め、殺処分になる動物を減らそう、地域の環境を保護しようという行動です

不妊手術を受けた子は片耳だけカットします。その目印が桜の花びらのように見える為「さくら猫」と呼ばれます


TNR活動家の懸念ー

どうぶつ愛護の精神からくるボランティア活動が、そのうち「自分の家で保護しよう」「保護は良い事」だ

という動物愛護の行き過ぎた結果を招くこともあります

自分では限界を超えている事も分からず、結局飼育崩壊を迎えたり、自家繁殖を招いてしまったり…

良い事をしている自覚が強い為、他の方の意見を聞けなかったり、頑なに自分の意見を周りに押し付けたりしますので、結果近所迷惑になる問題も発生します


実際にあった怖い話ー

以前のブログにも書きましたが

当方の猫ちゃんを自分の愛猫として生涯大切にしたいです!

と仰ってご来店されたTNR活動家さんがいました。

TNR活動をされているとの事でしたので、

血統書はお出ししなかったのですが、

結果当方の猫を迎え入れた一年後には自称ブリーダーを名乗り

群馬県にて営業を開始したのです。

SNSにはうちの猫も母猫として紹介されてましたので、

抗議の電話をしましたが

「血統書なんていくらでも偽造できるし、協力してくれるブリーダーも沢山いる!」

「もっと稼ぎたいからいい猫他にいないのか?」

とさえ言ってくる始末でした

その方は当然、野良猫も繁殖猫として使ってますし、

あろうことか「優良ブリーダー」と紹介されています。

わたしは行政にも掛け合いましたが、証拠がない、現状そこから迎えたお客様からの苦情でもない限りは動けないと言われ泣き寝入りした苦い経験があります。

単純に「詐欺師」なんですけどね…💦


わたしの見解ー

なのでこれは私の感情からくるもので申し訳ございませんが、TNR活動家という肩書の方は印象がよろしくないのです。

地域の環境を守る、猫ちゃんの繁殖を止め生涯地域猫として大切にしたいという愛護精神で活動されている方々は尊敬の念すら抱いています


◆個人保護譲渡活動家

〇個人保護譲渡活動家


個人ボランティア活動というのは主に個人宅で犬猫の保護活動をし譲渡までしている活動をしている人たちの事です


動物愛護センターなどで保護された犬猫を譲り受け自宅で飼養しながら譲渡活動をする譲渡ボランティアもいます


個人と先に書いた保護団体を別にしているのは個人もしくは一世帯で活動されているケースと

個人ボランティアさんたちが集まり保護団体となっているケースでは内情がだいぶ違う事も多い為分けています


個人ボランティアの意義ー

様々な理由から行き場を失った犬猫を保護し里親を探している方々へ「譲渡会」を開催し運営していきます

本来「保護」とはレスキューされた子を救いだす行為・野良猫を家庭に迎える行為を指します

ボランティアですから「営利目的」ではないので意義としてはとても素晴らしい行動だと思います。


個人ボランティアの懸念ー

NPOとはいえ「第一種動物取扱業」ないし「第二種動物取扱業」の資格を有している保護団体には寄付や活動を継続させる為の行政からの助成金や補助があったりしますが、各自治体によっての差もありますが、法人格を有さない個人ボランティアの場合、個人のできる活動以上の保護犬猫を有し、自分では手に負えないので別の個人ボランティアを募ったり、病気の子を助けてと個人的に援助してくれといった行為も各SNSで蔓延しています。



個人ボランティアの懸念ー

NPOとはいえ「第一種動物取扱業」ないし「第二種動物取扱業」の資格を有している保護団体には寄付や活動を継続させる為の行政からの助成金や補助があったりしますが、各自治体によっての差もありますが、法人格を有さない個人ボランティアの場合、個人のできる活動以上の保護犬猫を有し、自分では手に負えないので別の個人ボランティアを募ったり、病気の子を助けてと個人的に援助してくれといった行為も各SNSで蔓延しています。


実はこれが非常にグレーなところなのです


わたしの所に来られたお客様から聞いた話も

譲渡会に行ってお迎えしたい子が二匹居たそうなんですが1匹30万の譲渡費用を請求された

連れて帰る際に自宅まで送り届けるのに1匹5万円

毎年寄付金として1万円

お迎えされた月から毎月決まったフードを定期購入

その他諸々で込々代金100万円程の請求をされたそうです

そのお客様は当然不信感と恐怖で譲渡はキャンセル

ただ、高齢の方がそこへ行ったら多分キャンセルできない雰囲気だったとのことで本当に怖いなぁと思った次第です


グレーなので悪質なのは、寄付を募ったりする事も問題です。基本的にはうちで保護した子が病気でした。もしくは多くの保護した子がいるので援助してもらえませんか?といった他の人の善意を利用した行為です

本当に集めたお金はその子達の為だけに使っているのでしょうか?

先日来店した方も個人ボランティアの方でしたが、高級時計を身につけていらっしゃいました。


SNSで見た話しでは、年配でそろそろ引退を考えていたブリーダーの所へ保護団体が行き、施設が汚いから虐待だと迫り、動愛法で逮捕されない為にもウチが全部引き取るからと言い連れて行き、結局「ブリーダーの飼育崩壊から救った子達」と謳い譲渡販売されていたそうです。


最近はこういった【保護ビジネス】が大流行中だと同業者から聞きました。

「保護した子とSNSで書けば褒めてもらえるし、寄付も集まると言って笑いが止まらない人がいっぱいだよ~」と言ってる知り合いの保護団体の人がいるそうです


わたしの見解ー

個人保護譲渡をしている理由ってなんでしょうね?

わたしなら保護した子は自分の家の子として生涯一緒に生活したいと思います。それに幸せに生活を共にするとなると保護頭数も限りがあるはずです。自分の収入も考慮して病院代も実費で払うのが当然だと思います。

他人の善意にすがって、あなたたちはこの子達が可哀想じゃないんですか!?なんていう見当違いな投稿も見ました…💦

自分の責任で個人ボランティアをするならば、自分のできる範囲で助けてあげてほしいです。


この話題はクラウドファンディングにも続きます



◆預かりボランティア

〇預かりボランティア


こちらは「預かりボランティア」として保護団体や個人ボランティアと契約を結び、保護した動物の「人慣れ」「一時お世話」を目的として一時的に自宅などで預かるボランティアさん達の事です

有名なのはTVで活躍中のサンシャ〇ン池崎さん

わたしも何度かTVで見ましたが企画としては面白い

ちょくちょく出てくる猫の基礎知識などもあって視聴率とれるのも頷けます

(専門家としては猫のいままでの環境や種の特徴は無視された回答も多いので、鵜吞みにされると怖いなとは思いました)


預かりボランティアの意義ー

上記に書いた通り基本的には「人慣れ」が目的です

その過程でみえてくるその子の特徴なども

今後の新しいご家族様にとっては「貴重な情報」となり

保護団体の業務のお手伝いにもなり助かるようです


預かりボランティアの懸念ー

「どうぶつが好き」という気持ちだけでは務まらない

なかなか責任の重い活動です

「人慣れ」というのはなかなかマニュアルどうりにはいかない事も多く、多くは保護されるに至った経緯によって難易度はだいぶ違うと思います

人が怖い・音が怖い・他の動物が怖い・信用できない…etc.

難易度の高い子を預かった場合、ボラさんの方が参ってしまう。動物に対して嫌悪感を抱いてしまう事もあるようです


わたしの見解ー

「どうぶつを家族としてお迎えする」という現実

お子様などがいらっしゃる場合には特に学べる機会ともなりますので、試みとしては大変よろしいものであると思います。

わたしが預かりボランティアをしたら別のご家庭に迎えられてしまう事の方が辛いだろうなぁと思ってます💦


◆クラウドファンディング

〇クラウドファンディング


大手有名クラファンサイト

2024.11/10現在

犬のクラウドファンディング686件

猫のクラウドファンディング件数1,224件


クラウドファンディングとは…

プロジェクトを実施するのに必要な目標金額と募集期間を設定し、募集期間内に支援を集めるサービスです


犬猫のクラウドファンディングには

犬猫用品をこれから作りたい!でも資金が足りない!

犬猫用のシェルターを作りたい!でも資金が足りない!

なんてものも数多く含まれていますので、よりよい

製品や施設が誕生するのであれば協力したいと思うのも

良い事ですよね!


一方クラウドファンディングは資金調達として

有効な方法とも認知されてきています。

多くはプロジェクトが達成すればそれなりのリターンが出資者に帰ってくるため、良い製品が完成したらすぐにその製品が貰える等であれば達成する確率も上がります


国立科学博物館が500万点のコレクションを次世代へ引き続為のクラウドファンディングで資金を募り想定よりも多くの資金が集まったという話も記憶に新しいですよね


禁止行為としては「献金」や「寄付」ともあります


察しのいい方はお判りですよね


私の見たクラウドファンディングでは

動物の病気の為にクラウドファンディングを立ち上げました!命を救ってください!というもの


何が悪いの?と思われますよね

わたしも悪いとは思ってないです


例えば小さなお子様が難病になってしまい、多額の費用がかかるので、みんなの力で小さな命を救ってほしいというようなクラファンも過去にありました

わたしはこの子の助けになるのであれば少しでも協力したいなと思えばクラファンにお金を出すこともするでしょう


そういった「善意」にお願いする気持ちも解ります


ただ…「あと3日です」「足りないです」「可哀想ではないのですか!?」等々の文言をみてしまうと、正直それは『脅し』『恐喝』になってしまいませんか?


そういったスレッドやXを見るたびに

『行き過ぎた動物愛護』だなぁと感じてしまいます


この項目はほぼ私の見解だけでお話してますが


多分みなさん取捨選択をしながら生活してます


わたし自身も生活が豊かとは到底思えませんが

家族である猫たちには豊かな生活をさせてあげたい

もちろん妻や我が子にも同じように思っています

そのうえで「優先順位」をつけて

様々な費用をかけて生活しているはずです


当然我が子が病気になればお金もかかります

それは家族として迎えた犬猫も同様です

動物を愛する気持ちは大事ですが

どういった「優先順位」で大事な収入を使うのかは

それぞれですので、自分の価値観のみを他人にぶつけて

「可哀想じゃないんですか!?」なんて言うのは

動物愛護精神とは違うと思うんですよね


難病に侵された人や動物を助ける為にどれだけの寄付ができるのか?


正直私の優先順位で言えば「だいぶ下」です


自販機ジュースにお金は出さないけどカプセルトイには欲しい物が出るまでお金を使う人もいます

こっちのスーパーではもやし10円安いからそこまで二駅くらいなら歩いちゃう。でも行く途中にソシャゲで課金しちゃったりするんですよ(誰の話とかではないです笑)


それを誰が非難できますか?

(家族には非難されるかも笑)


自分の裁量で自分の生活に支障が出ないように

それでいて自分たちの生活を豊かにする為に使うのです


援助を求める事は悪い事ではないです

ですがそれを全ての人が支えられるわけでもありません

クラウドファンディングも同様

これはいい!これが実現するならお金出したい!

と思える方々が支援して成り立つものですので

「善意」に訴えかけて、支援者になり得る人も攻撃しちゃうのは健全な動物愛護精神ではないので気を付けてほしいものです

◆ペットショップ

〇ペットショップ


昨今のペットショップは大半がホームセンターの中にあるテナントが増えショップとしては犬猫の生体・熱帯魚・小動物の販売・トリミングサロン併設で、フードや用品はホームセンターのペットコーナーに分散させているスタイルが定着してきました

提携しているブリーダーと契約を結び、生体を購入している店舗も増えてきました。


ペットショップの意義ー

人の集まるホームセンター内であれば、新しい家族との出逢いも必然と増えますので、マッチングして素敵なご家庭の家族として迎えられれば、幸せになるでしょう


ペットショップの懸念ー

最近でも「生体販売禁止」を主張される方が増えています

「命」を商売道具にするな

「お金儲け」の為に不幸な「命」を増やすな

といった声が大きくなってきているのだと思います

海外では生体販売禁止の国もあり、

ペットショップといえば「ペット用品販売店」を指す所が大多数というお話も聞きました。

オークションで仕入れた子達が行きつく先が大半ペットショップになります


わたしの見解ー

以前のブログにも書きましたが

大手ペットショップが繁殖場を持ち、従業員が繁殖させ

場合によっては月齢詐欺されたり、品種詐欺をされているケースもあります。

私たちブリーダーから見ればすぐに「あぁやってるな」

と判断できる事もありますが、一般のお客様では見抜けない事が多いかと思います。

悪質な店舗があるのも事実なので注意点をあげておきます

〇体重チェック等の詳細を伝えられるか

〇販売される際に「フードの定期購入」等がないか

〇今までにしてきた予防や今の生活環境の詳細を聞けるか

〇購入後のケアがどれだけあるのか

最低でも上記の内容は確認して、すぐに答えられないようなら用心してください。


あとは「売れ残った子たち」はその後どうされているのか

是非聞いてみてください。

「ブリーダーに返す」「スタッフが迎えます」等を

わたしも聞いたことがありますが信ぴょう性に欠けますね

実際は保護団体に引き渡す所もありますし、酷い話では自社で処分しているケースもあると聞きました。


わたしが関わっている猫専門店

「にゃんこハウスPAW」では生体販売もしています

基本的には私が繁殖している猫ちゃんたちを販売する店舗となり、ブリーダーとして繋がっている方から子猫ちゃんの販売をお願いされるケースもございます


PAWで売れ残ってしまった子たちは併設している

「猫カフェ(PAWカフェ)」のスタッフになります


猫カフェに行くことで人と触れ合い、他の子との生活も経験し、更に人と一緒に生活しやすくなり、運命の出逢いをゆっくり待つこともできます。


わたしの出した一つの答えがこれです


次のブリーダーの項目へ続きます

◆ブリーダー

〇ブリーダー


犬猫のブリーダーの場合/血統書付きの犬猫種の繁殖、飼育、販売、健康管理、出産介助、犬猫のしつけ、飼い方の指導が主な仕事内容です


ブリーダーの意義ー

動物の生態や血統に関する知識を活かし、遺伝による疾患が発生しにくくなるように努め、種の保全を守り環境に適した犬猫を繁殖し、健康管理、販売することにあります。


優良ブリーダーの定義は

・動物取扱業登録がキチンとされている

・飼育環境を見学できる

・親の動物の健康状態を確認できる

・アフターフォローが充実している

・動物愛護法を遵守している

・遺伝学的な知見を持っている

・動物の健康維持の為に必要な知識が豊富である

・購入希望者への気配りと円滑なコミュニケーション能力

・パピーミルなど(利益至上主義)をしていない


ブリーダーの懸念ー

上記に挙げた優良ブリーダーの定義を守っているか

一般の購入希望者には分からない事も多いのが現状です

「飼育環境が見学できる」項目も昨今のコロナ騒動等で感染症防止の観点から見学できませんと謳っている所もあるので、感染防止を隠れ蓑として使用している腹黒いブリーダーもいれば、過去に見学させた際に別の所から感染症を移されて大変なことになった事があるケースもあるので、判断が難しいところです。

上記に挙げた「パピーミル」も過去のブログに載せてますのでこちらでは割愛させていただきます


わたしの見解ー

私もいちブリーダーですので、上記の優良ブリーダーの定義をしっかりと念頭に置き、常にアップデートしていきたいと行動しています

新しいご家族様として当方からお迎えされたいと仰って頂けることに感謝も忘れず、動物たちの幸せとご家族様の幸せの一助になれれば幸いです


過去に実際にあった事例です


『お迎えした子が家に帰ったら鼻くそが付いていた、返品したい』


いやこれネタじゃないんですよ。実際のお話です


『ブリーダーは完璧な商品を提供するのが仕事でしょ』

こうも仰ってました。


生き物なので私同様「完璧な生き物」なんていません


怪我や病気も我々同様避けては通れない事なので

【生き物を飼う】という事はそのリスクを必ず負うという覚悟が必要だと思います。


私もブリーダー業をすると決めた際にその覚悟をしました

飼育する費用もそうですが、管理するにあたりそういった治療費、医療費は必ず多くなると計算しています


もちろん健康そのもので病院知らずの子もいます


「野良猫の方が健康なんでしょ?」なんて声も

それも誤解です!(外の方が怖いウィルスは沢山います)


そういった偏見も少しづつでも減らせていければいいのですが…

本当に劣悪な環境で繁殖しているブリーダーは多いです。

私の体感では全体の70%以上は優良ブリーダーとは呼べないブリーダーだと思っています。

全てのブリーダーを見た訳ではないですが、犬猫のブリーディングしている所は色々見てきました。店内にゴキ〇リ

が徘徊している所、醜悪な臭い、繁殖場じゃない店舗でも苦しいくらい臭い所もありました。

あとは動愛センターの方や同業者の方のお話し、動物取扱業の方のお話し等からも、いかに酷い所が多い事か


ブリーダーだけではなく先に述べたペットショップ、保護団体施設もひどい所は本当に多い


もちろん施設管理にもお金はかかりますし、その中でやりくりをしていかなければならないので大変なのは当たり前だとして、その責任も果たすために日々一生懸命に業務に勤しむ必要があるのだと思います。


【ブリーダー=悪】


こんな偏った意見も本当に多く見ます。

とても悲しいですが、不幸な動物を減らす為にも

「優良ブリーダー」の自覚と責任を常に持ち

悪質なブリーダーは糾弾していく事も大切だと思います


プロ意識をしっかりもっていきたいですよね


◆自宅で繁殖させる方

〇自宅で繁殖させる方


ここで記載しているのは犬猫を購入し家族として迎えたが

「避妊去勢」をさせずに飼育し、妊娠したからと無責任に繁殖をさせる方々が一定数いるという事です



犬猫を自宅で繁殖させるには

「動物の愛護及び管理に関する法律」

に基づいた一定の条件を満たす必要があります。

・生涯出産回数/犬は6回猫は10回未満

・メスの繁殖年齢/犬は6歳 猫は6歳

・獣医師の診察/必要に応じ診察を受け助言を得る、繁殖できるかの診断書も必要

・帝王切開/獣医師が行ない出生証明、診断書を5年保管

・繁殖に適さない犬猫/繁殖させない

・生後56日を経過しない犬猫の引渡しは禁止

・マイクロチップの装着・登録が必要


これってブリーダーに課せられた法律じゃないの?


と思われる方も居るかと思いますが、実際は違います

そもそも「ブリーダー」自体が免許制でもないので、自宅でブリーダーのように繁殖させる事自体可能なのです


私たち「ブリーダー」は先の項目でも述べたように

動物取扱業の有資格者であり、それに伴い必要な経験と知識を持ち、責任とその後のアフターケアまで行います


なので犬猫の繁殖を安易におこなっている一般のご家庭

これはもれなく「法律違反」です

安易に繁殖をしてしまう観点からいけば


【一番悪質】と言えます


よく近所の方から「子猫が生まれたから譲ってもらった」

というお話を聞きます。

当然その子は「マイクロチップ」も入ってないし、生後生まれて1カ月程でもらいましたと…。


もう無法地帯ですよ。これは。


しかもブリーダーの規制強化などの措置はされても

こういった無法者たちには1㎜もダメージは無い

そもそも「ブリーダーじゃない」という認識だし

「うちの子が赤ちゃん産んだのよ!何が悪いの?〇せっていうの!?」

とか言い出します


殺処分される野良猫や犬を減らそうという試みが有る反面

平気で無許可で繁殖させる無法者には無反応…

最悪「保護した」という名目があり、そこで繁殖すれば「命を救ってくれてありがとう」とか

「その子の里親になりたいです!」

とか「行き過ぎた動物愛護」の方が群がる…


恐ろしい世の中ですよね…


私が一番危惧しているのはまさにこれです。


「ペットショップは無くせ」

「ブリーダーは悪」

「保護団体は正義」


なんか本当に糾弾している先が違うようにしか思えません



ーまとめー


◆お客を騙す、金儲けの為だけのショップや団体はいらない


◆動物を愛し、法律を守り、お客様の幸せも考える経営をしているブリーダーは大切


◆保護ビジネスに手を貸さない


『行き過ぎた動物愛護』


色々と書かせてもらいましたが

実は本当の正解はまだないのかもしれません

全ての動物を愛する方が幸せになれるように

私たちの想いや行動が一助となれれば幸いです


今回は啓発活動としてブログに記載いたしました。


今後とも末永くよろしくお願いいたします!


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