【伝説の猫/マイケル】第5章/教師マイケル

query_builder 2024/10/20
ブログ
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私が初めて一緒に生活した猫

マイケルとの物語。以前同様「完全スルー」推奨です笑


【伝説の猫/マイケル】第5章/教師マイケル


もうすっかり団地の猫、今でいえば「地域猫」でしょうか

みんなからも「マイケル~」「マイケルちゃ~ん」と呼ばれ

いつも上機嫌にのびのび暮らしてました。


私が小学校6年頃だったと思いますが

学校から帰ってくるとだいたいいつもマイケルの横には

真っ白い可愛い猫ちゃんがくっついてて、私へ紹介するかのように見せにくるようになりました。

白い子(通称シロナ)は私が怖いのか、3m程の距離があり近づく事はなかったのですが、マイケルはシロナにスリスリ頬ずりしたり全身を擦り合わせるようにラブラブな姿を見せつけてきました。


『彼女なのかな…?可愛いね~』と毎回言っては

じゃ、俺らはここらで~とスッといなくなる。


たぶん自慢していたんじゃないかな?


それから3カ月程経った頃…


団地の入り口でマイケルを見つけ、その後物陰からシロナが現れて…

その後を「よちよち」しながら4頭ほどの子猫がくっついてきました。


『マイケルの子ども!?』『めちゃめちゃ可愛い~!!』


マイケルは私の足元に絡みつき、自慢げにファミリーも紹介してもらいました。

マイケルの赤ちゃん達も私の足元に来てくれて、その日はしばらく一緒に遊び、マイケルはみんなを連れて向かいの団地の用具入れの中に入っていきました。

※以前マイケルが毒を盛られた後に発見(用具入れの上でしたが)した用具入れは自分の棟の用具入れで、今回の用具入れは向かいの棟の用具入れで、たぶん使われていなくて入り口が錆びてて少しだけしか開けられないような作りでした。


マイケルはうちと、この用具入れを行ったり来たりしながら

たまに私があげたご飯を銜えて用具入れに運んだりしてました。


そして日曜日のある日

4階の階段で下を見ながらマイケルとまったり過ごしていた時

用具入れにスッと入る黒い大きな影…

「ぶぎゃあぁああ‼」バタンガタン‼という悲鳴と音が!

「!!!」

マイケルはビックリして飛び起き、4階から下へ飛び降りました。

くるくると空中で回転して、地面に横っ腹をぶつけて「ぎゃっ!」と声を上げ、びっこひきながら用具室へ入り込み…


「ぶぎゃぎゃあああああ‼ぎゃあぎゃあ!」バタンガタンバタン!


黒い塊の影は用具入れから飛び出し更に向こうに見える公園に逃げていきました。間髪入れずに黒い影を追いかけてマイケルが飛び出し、公園で激しいバトルが繰り広げられる音が響いてました。


その後公園から顔面血塗れになったように見えたマイケルが用具入れに戻っていきました。


私は状況の把握もできてなくて、ただ怖い怖いという感情で下を見ている事しかできませんでした。


うちの団地の横の道路をはさんだ向かいに、大きな砂利でできた駐車場があり、その駐車場の周りに杉や松の木が生えていて、駐車場を囲っていました。


その駐車場へマイケルが用具入れから子猫を銜えて運び、松の木の下へ持っていってはまた戻って別の子猫を銜えて運び…といった具合で5往復しました。

マイケルの顔周りの血なのか、子猫達の血なのかわかりませんでしたが、マイケルが運んだ猫たちはみな血まみれで、ぐったりとして動いてませんでした。


『あああぁ…』あの黒いのに殺されてしまったのか…


時間にしてほんの5分間くらいの出来事でした。


私は力なくシロナを運ぶマイケルについていき

松の木の根元まで行きました。


マイケルは浅かったけど土を掘って子猫たちを埋め

シロナもそこに埋めようとしてました。


猫も埋葬するんだ…。でもシロナ埋まってないよ…


私は一緒に土をもう少し深く掘りシロナを入れて

土をかぶせてマイケルと手を合わせ

「助けられなくてごめんね」と祈りました


後に知った事ですが、猫は土に埋葬なんてしないそうです。

でもマイケルはしたんですよ。

血の涙を流しながら…。


私はマイケルに「何もできなくてごめんね」と泣きながら

身体をさすり抱きしめてました。

「にゃあ…」マイケルは泣いてる私の心配もしているようで

私の泣きじゃくっている顔を舐めてくれ、その後また

公園に向かっていきました。


私は一緒に公園まで行き、黒い影だったのは

たぶん10キロくらいある野犬で、公園の端で死んでました。

マイケルが首元に噛みつき、お腹を蹴り続けたようで

今でも思い出すと怖くなるくらいの衝撃映像でした。


マイケルはその黒い野犬の首元を銜えて

公園の奥の林へ引きづりながら運び、

枯葉と土を被せて隠すようにしてました。


私はもうマイケルに付き従うようにしながらうちへ帰りました。

部屋に戻ってからマイケルの目元の涙痕を何度拭いてあげたか…

その度に小さい声で「にゃあ、にゃあ」と言い

またたまに思い出すかのように体全体が震えたりしてました。


彼女を紹介してくれ、子どもも紹介してくれ、子育ても見させてくれ、さらには愛する家族を殺され、その犯人にも果敢に挑み、そして倒し、家族の埋葬も経験させてくれたマイケルは私にとってとても大事なことを教えてくれた教師のようでした。


「こうやって大人になるんだぞ」


そんな風に言ってくれてるかのようで尊敬の念すら抱いてました。


その後1年か2年の間に別の彼女を紹介してきたこともあったし

目の前で子づくりの仕方を見せてくれた事もありました(笑)

はじめて見たときは「マイケルが彼女を食べようとしてる」と思い止めに入った事もありました(笑)

もう保健体育の先生でしたね。


私が中学に入ってから、

兄は料理の道へ進むために家を出て修行に行きました。

部屋が空いたので私は兄たちが使っていた部屋に引っ越すことになりました。※同じ団地の同じ階でしたが二部屋契約していたみたいです。


中学に入り交友関係も変わった私の成長を見守ってくれながら

マイケルは基本は母の部屋、たまに様子を見に私の居る部屋に来て確認したら、居座らずに外に出ていく。

こんな感じで少しづつ少しづつ私との距離も開くようになりました。


それでも私が帰ってくれば、外で大の字で寝ててもちゃんと

「おかえり~」とばかりにスリスリして挨拶してくれる

「最高の友」でした。


次章、最終章【伝説の猫/マイケル】最終章/伝説の猫


最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。

次で最後になりますがノンフィクションの猫物語。

どうぞ最後までお付き合い頂けましたら幸いです。



神奈川県大和市で猫のブリーダーをしております

佐藤と申します。

今まではスコティッシュフォールド専門のブリーディングでしたが

ブリティッシュショートヘア、ペルシャやミヌエット等の猫種もブリーディング予定です。


可愛い子猫ちゃんとの出逢いをお探しの方は是非一度

1F「にゃんこハウスPAW」「子猫ブリーダーのお店すこ」

までお越しください!お待ちしています!



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